「とよた森林学校 森林セミナー」第4回最終回!
今回は「森林の持つ共益的機能」というテーマで東大の准教授で生態水文学研究所の所長でもある蔵冶浩一郎先生の講義を受けました。

講義の内容
4.5億年前から存在する森を700万年前から人間が利用するようになり、人間の都合で森を荒らし、飛鳥時代から森を回復させるために治山工事を始め、1905年から愛知県の依頼を受け東大が研究を始めました。

ハゲ山に植林することから始めて109年経った現在、ハゲ山はほとんどが回復し森林と呼べる状態になりました。

その間、林業基本法ができ、自然保護運動が起こり、2001年に森林・林業基本法ができました。
この時日本史上初めて、公益的機能が重視されました。

50年前、人が急に増え、多くの人が田舎から都市にでて働き出しました。その結果、家を建てたい人が増えました。当時の家はほとんどが木造だったため大量の木が必要となり、木の値段が上がり、木を伐れば儲かり、伐った後に植林すればさらに儲かると思われました。

ところが大量の木が必要だったため木材を輸入しはじめると、輸入した木の方が安く、使いやすかったのに対して、日本の木は高くて使いずらかったため、買う人が減り、値段が下がりました。

そして現在、値段が安い上に消費者が消費しなくなったため、林業が成り立たなくなってしまい、山が荒れてしまいました。

でも、山が荒れるというのは人間の勝手な都合で、森にとっては人間の手が入らない自然な環境で本来の森を維持できることがいいことなのでしょう。

人間が手を加えたならきちんと責任を持って人工林を管理しなくてはならないのでしょう。

難しい問題はたくさんありますが、今後、森を利用して、森の恩恵を受けて生活していく人間と森との関わりをひとりひとりが考えなくてはならないと思います。

「森林セミナー」4回を通じて思ったことは、どの先生も、とにかく考えるサイクルが長い!・・・100年単位の話しを普通にしています。

最初と最後を見届けられる人はおそらくいないと思いますが、過去から現在、そして未来に皆さん同じ思いをブレることなく語り次いでいるからこそできるのだと思いました。

森の一生に対して人間のなんて短いこと。森に感謝しつつ日々の生活をしなくては・・・としみじみ感じました。